研究課題/領域番号 |
15K03745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中出 哲 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40570049)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 損害保険契約理論 / イギリス2015年保険法 / 再保険契約法原則 / 告知義務 / 情報提供義務 / 保険業法 / 海上保険 / 再保険 |
研究成果の概要 |
企業損害保険の契約法理について、国際競争が進む海上保険と再保険を中心に、取引約款と基盤となる法律を比較研究した。特に、世界の中核市場のロンドンでは、国際競争力を意識した保険法の現代化(2015年法)が進み、最大善意、告知義務、ワランティ、条件等について抜本的修正がなされたことから、同法とその意義を研究して公表した。また、保険契約時の情報提供義務は各国で重要問題になっており、日本法と学説について外国で公表して国際的議論に結びつけた。さらに、再保険契約法原則の国際プロジェクトに参画して研究を進めた。研究成果は、日本語・英語の論文・研究書、国内外の学会研究会報告、海上保険の概説書などで公表した。
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自由記述の分野 |
民事法学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリス2015年保険法は、企業保険取引の実務を踏まえ、かつ世界競争を意識し、公平で合理的な規律を示した重要な法である。その内容と意義を考察し、学会報告・論文として発表した。同法の紹介はわが国で最初となる。保険契約締結時の被保険者等の告知義務違反、保険者の情報提供義務は、多くの国において保険法の重要研究領域になっており、それに関するわが国の保険法、保険業法、その背景と理論を英語でまとめ、研究報告、図書、論文として世界に発信した。これらも日本から初の発信となった。また、研究の過程で、再保険契約法原則の策定に加わって日本からの貢献を行ったほか、海上保険の図書等にも研究成果を反映させた。
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