本研究は、中国市場に対して日本企業がいかにして進出するかという現実的な課題に関連し、日本国内の製品・価格・広告・流通の諸戦略の様式を維持する「標準化」を行うか、それとも、中国市場の潜在ニーズに適応して諸戦略の様式を変更する「適応化」を行うか、という伝統的なグローバル・マーケティング問題を源流に持ついわば「マクロレベルのカスタマイゼーション問題」と、日中において異なる戦略を採用するという意味では「適応化」を行うものの、中国市場内においては「標準化」を推進するか、それとも、中国市場内においても個々のニーズに対応して「適応化」を推進するか、という比較的新しい「ミクロレベルのカスタマイゼーション問題」を融合させた「グローバル・カスタマイゼーション」研究を展開します。さらに、アジア市場における同問題について研究を行います。しかし、初年度において大規模な市場調査を計画し実行しようとするところ、突然、一身上の都合により平成28年2月に金沢星稜大学を退職しました。そのため、本研究が残念ながら中断し廃止となりました。
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