研究実績の概要 |
本研究の目的及び概要は次の通りであった。経済学の分野には水平的な競争関係にある寡占的生産者によるイノベ-ションについての多く の研究があり、商学の分野には生産者と流通業者の垂直的取引関係についての多くの研究がある。 本研究では、生産者と流通業者から構成されるチャネルの垂直的な取引関係を念頭に置き、チャ ネル間で水平的な競争が行われる状況における流通業者による(スピルオ‐バ‐をともなう) イノベ-ションについて検討することであった。本研究の最終年度である2017年度には、本研究の代表者と分担者は査読論文9本が掲載されている。その中で海外ジャーナルに5本と国内ジャーナルに4本掲載されている。海外ジャーナルの中にはGlobal Standardとして多く使われているWeb of Science Journal Listに入っているMaritime Policy and Management Journa, Economics Letters, Journal of International Trade & Economic Development, Korean Economic Reviewに掲載されている。特に、Maritime Policy and Management JournalはTransportation分野ではかなり高いレベルのジャーナルとして知られている。そして、国内ジャーナルに掲載されている4本の論文も、すべて日本商業学会誌や日本応用経済学会誌であった。さらに、次の研究課題である流通におけるネットワーク効果の研究準備を行っている。研究代表者としてこの科研費の研究成果は実りのある結果であったと思われる。
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