研究課題/領域番号 |
15K03768
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
仙場 胡丹 名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (10386667)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 監査の質 / 実証 / 日本 |
研究実績の概要 |
本研究の第1年度(平成27年度)では、「監査の質の理論」「各国の監査の質に関する取り組みの制度的実態と理論的背景」をキーワードにして、本研究の基盤となる監査の質と各国の会計・監査制度に関する文献研究および実態調査により、本研究課題の基盤整備を図った。具体的には、初年度においては、次のような研究活動をおこなった。 1 関連文献の収集と精度の高い文献研究:「監査の質」、「クオリティー」、「監査の質の評価」、「監査の質の実証的測定」のコンセプトの下、広く内外の関連文献(諸外国の学術論文・研究機関等から発行されている雑誌、モノグラフ、その他の不定期刊行物を含む)の収集と精度の高い文献研究を行った。 2 積極的意見交流と研究成果の発表:文献研究から得られた知見などを文書化し、早い段階から積極的多方面(たとえば研究会、ワークショップ、学会)へ意見交流を行い、研究成果を発表した。 3 海外での予備調査と海外専門家との交流(グアムで開催されたICBEIT2016での):次年度以降の実態調査・理論研究に備えつつ、本年度のテーマである「監査の質に関わる各国の取り組み:制度的・実態的研究」に向け、積極的に米国および中国で専門家と意見交換を行い、各国の実態をつぶさに観察する。かかる企画の実行により、海外の第一線で活躍する研究者や専門家からの情報の獲得が可能となることで、本研究の理論構築に多様な視点が提供されることができると考える。 4 実証研究モデルの構築と実証研究のためのデータ収集:「日本監査市場と監査の質に関わる制度的・実態的・実証的研究」の予備準備として、実証研究のモデルの構築を行い、また、データ収集をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに行っている。 具体的には、下記の4点を行った。 1 関連文献の収集と精度の高い文献研究:「監査の質」、「クオリティー」、「監査の質の評価」、「監査の質の実証的測定」のコンセプトの下、広く内外の関連文献(諸外国の学術論文・研究機関等から発行されている雑誌、モノグラフ、その他の不定期刊行物を含む)の収集と精度の高い文献研究を行った。 2 積極的意見交流と研究成果の発表:文献研究から得られた知見などを文書化し、早い段階から積極的多方面(たとえば研究会、ワークショップ、学会)へ意見交流を行い、研究成果を発表した。 3 海外での予備調査と海外専門家との交流(グアムで開催されたICBEIT2016での):次年度以降の実態調査・理論研究に備えつつ、本年度のテーマである「監査の質に関わる各国の取り組み:制度的・実態的研究」に向け、積極的に米国および中国で専門家と意見交換を行い、各国の実態をつぶさに観察する。かかる企画の実行により、海外の第一線で活躍する研究者や専門家からの情報の獲得が可能となることで、本研究の理論構築に多様な視点が提供されることができると考える。 4 実証研究モデルの構築と実証研究のためのデータ収集:「日本監査市場と監査の質に関わる制度的・実態的・実証的研究」の予備準備として、実証研究のモデルの構築を行い、また、データ収集をした。
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今後の研究の推進方策 |
当初提出した予定を実施する。 研究計画の変更が特にないが、早い段階での研究実施と成果の社会への還元を進める
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次年度使用額が生じた理由 |
国内・国外出張が予定ほどできなかったことから、予定の使用が達成できなかった。 また、執筆に専念した部分があることから、十分に専門家などへの訪問ができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
研究目的と計画に沿った形で、目的を達成できるように、使用していく。
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