グローバル的な連鎖を見せしめた近年の金融危機や会計・監査不祥事を背景として、企業が開示した財務報告の質をサポートする「監査の質」の重要性が再認識された。こうした実務的ニーズに対応する、学術的・政策的「監査の質」への研究に対する需要の高まりを背景に、本研究では、監査の質に関する総合研究を敢行し、理論・制度・実態・実証の研究アプローチを駆使しながら、監査の質に関わる概念的構築、評価フレームワークと実証的測定を多方面から行った。成果は、雑誌論文17編、学会発表27件、図書5件である。特筆すべきは、『グローバル時代における監査の質の探究』(2016年11月)千倉書房,1~420頁。の単著の刊行である。
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