研究課題/領域番号 |
15K03802
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
前田 利之 阪南大学, 経営情報学部, 教授 (70320041)
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研究分担者 |
中條 良美 阪南大学, 経営情報学部, 准教授 (00387383)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | テキストマイニング / 環境報告書 |
研究実績の概要 |
前年度に整備した環境報告書の経営者メッセージに対してテキストマイニングを実施した。産業ごとに環境保全コストの負担水準に応じて区分された企業グループと、報告書に頻出するキーワードとの位置関係を確認する作業は初年度の手順に従った。一部の業種の経営者メッセージに限定されていた分析対象をすべての業種に拡大することで、環境保全活動に関して特定産業に固有の傾向と全産業に普遍的な事象とを峻別することが可能になった。
また、並行して、twitter による企業メッセージの分析についても検討を始めた。昨今では公式アカウントによるメッセージ発信も多くの企業で行われており、それらをリアルタイムで分析することは非常に価値のあることと考え、tweet 固有のテキストマイニング手法について、検討をはじめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに整備された環境報告書の経営者メッセージに対するテキストマイニングの実施状況は順調であり、さらに並行して行った twitter による企業メッセージ分析の検討についても順調な進捗状況であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度では、ここまでの研究で得られた結果を、資本市場での評価に結び付ける。まず、イベントスタディによって、環境保全コストが開示された時点前後における株価収益率の動きを跡付ける。その上で、環境保全コストの金額、変化率をもとに企業をいくつかのグループに分け、平均を超える収益率が記述情報の属性によって異なるかどうかを検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
テキストマイニングの前処理であるデータ整備に若干の遅れがあり、そのために予定していた作業者の謝金の執行が滞った。
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次年度使用額の使用計画 |
作業の推進をさらに推し進めるとともに、その成果について適宜学会発表などにより評価を得る機会を増やす予定である。
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