本研究は、国内的見地から、国際財務報告基準(IFRS)の任意適用や「修正国際基準」の実態解明ならびに意見発信の取組みとその効果について検証した。国際的見地からは、基準設定における規制当局と基準設定者(米国の証券取引委員会(SEC)とIFRS財団・国際会計基準審議会(IASB)など)の役割と「政治任用」の基準設定への影響等について分析した。これらを通じて、「会計と政治過程」の実態を明らかした。 また、会計は言うに及ばず、外交を含む政治、経済、法律などの全方位から「制度」を捉え、会計基準のコンバージェンスとIFRSアドプションの実像について描き出した。
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