研究課題/領域番号 |
15K03834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
古村 学 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (10547003)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 社会学 / 世界自然遺産 / 野生生物 / 自然保護 / エコツーリズム / 知床 / 小笠原諸島 / 西表島 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、野生生物と住民とのかかわりから、地域社会にとっての世界自然遺産の意味を明らかにすることにある。とくに複数地域の比較により、共通性と多様性を明らかにし、地域社会にとっての望ましい世界自然遺産のあり方を考えてきた。 研究期間全体を通して明らかになったのは、第一に、世界自然遺産登録時における、住民からの拒否反応という共通性であり、その理由の地域ごとの多様性と、地域内部での共通性である。第二に、この地域ごとの多様性が、登録後の地域社会における世界自然遺産の意味の変化を決定づけているということである。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまでに研究蓄積の少ない、社会学の視点からの世界自然遺産地域における野生生物と地域住民のかかわりの研究であるということにある。また、住込みによる参与観察による広範なデータを収集していること、その結果得られたデータをもとに複数地域の比較検討を行なっていること、さらに個人で行なっているため同一視点からの一貫性をもつこと、これらのことも意義深いものである。 この研究成果は、対象となった地域のみならず、ほかの世界自然遺産地域、野生生物保護地域においても、よりよい自然保護と地域社会の関係を構築することに貢献するものであり、社会的にも意義深いものである。
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