研究課題/領域番号 |
15K03852
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
武田 俊輔 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (10398365)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 祭礼 / 民俗芸能 / 地方都市 / 限界集落 / 移住者 / 他出子(他出者) |
研究成果の概要 |
本研究は、地域社会における「伝統的」とされる祭礼・民俗芸能とその担い手集団の(再)編成と 背景にある地域社会の戦後から現在にかけての変容について、地方都市・農村・漁村(離島)それぞれについて明らかにする。本研究はさまざまな困難を抱えつつ継承されている祭礼・民俗芸能について、戦後における地域社会の変容と少子高齢化、そうした中での他出者・移住者の参加とそれに伴う変容、 また担い手・他出者・移住者やボランティアなどの外部からの参加者との相互関係を分析する。その上で祭礼・芸能の意味づけの多様性と競合を、居住者・他出者・外部参加者の間のズレに注目しつつ参与観察調査とインタビューを通じて明らかにする。
|
自由記述の分野 |
社会学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地方都市や限界集落に関する他出者・移住者を扱った研究は農作業の手伝いや福祉的なサポートといった点には注目して いるものの、地域のアイデンティティの核となる祭礼・芸能に関する関わりを可能にする要因やそこでの他出者にとっての意味まで踏み込んだものは極めて少なく学術的に重要である。また農山漁村の限界集落における住民・他出者・移住者等の関係性と、相互の摩擦やすれ違いのあり方、摩擦を踏まえた上でのそれぞれの共生の可能性、摩擦を仲介する人々とその役割、祭礼や民俗芸能が三者の関係性の構築に持ちうる可能性を本研究は明らかにすることで、地方都市や限界集落の地域づくりの取り組みにインパクトを与えるものである。
|