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2017 年度 実施状況報告書

人口減少時代における地域価値向上に向けた地域メディアの利活用に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K03862
研究機関目白大学

研究代表者

牛山 佳菜代  目白大学, 社会学部, 准教授 (20507751)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード地域メディア / 地域価値 / 地域紙 / インターネットメディア / コミュニティ放送
研究実績の概要

今日、コミュニティの持続可能性が問われており、各地域において交流人口拡大に向けた取組みが必要不可欠である。そこで、本研究 においては、地域価値向上に向けて地域メディアが果たしうる役割に注目した。
平成29年度は、昨年度実施した現地調査結果を踏まえて、「地域価値」の再定義を行った上で、事例調査・分析の継続及び学会発表を行い、最終分析に向けた研究活動を行った。
地域価値に対する考え方は一定ではなく経済的価値とほぼ同義で捉えられることもあるが、本研究においては、地域価値を経済的価値に限定せず、「地域の持続性を向上させること」を目的として、経済、環境、自然、人等の多様な価値を含むこととした。その上で、地域情報伝達媒体の多様化を検討した上で、具体的な事例を元に、地域価値の向上との関係性を考察した。
考察の対象とした事例は、あやべ市民新聞、FMちゅーピー、To Magazine、ぶらり港まち新聞、北近畿経済新聞、カウテレビジョン、みんなで作る横濱写真アルバム、中海テレビ放送、岡谷市民新聞、上越タイムス、宮古テレビ、明石ケーブルテレビ、FMよみたん、十勝毎日新聞、天草TV、ハッピーロード大山TVである。分析の結果、①地域価値の創造、②地域価値の伝達・提供の各々の過程において、地域メディアの活動が大きく寄与していることが明らかになった。特に、①地域資源の発掘・再発見、②メディアを通じた地域内外の関係性の構築・拡大、③外部からの情報の還流等において果たす役割は大きいと考察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成29年度は、昨年度実施した現地調査結果を踏まえて、「地域価値」の再定義を行った上で、事例調査・分析の継続及び学会発表を行い、最終分析に向けた研究活動を行った。よって概ね計画通りに進んだと言える。

今後の研究の推進方策

研究自体は概ね順調に進展しており、その結果について、学会等で研究発表を行ったところ、一定の評価を受けた。一方で、地域価値モデルの精緻化が必要との指摘も受けた。よって、1年研究期間を延長し、事例調査を追加し、類型化を図り、関連学会における発表等を行うことにより、本研究の内容をより精緻化させることにした。

次年度使用額が生じた理由

事例調査の必要経費として計上していた費用が、調査対象の変更により、想定していた金額を下回ったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 「地域価値向上に向けた地域動画放送番組の活用 ーハッピーロード大山TVの取り組みを事例としてー」2017

    • 著者名/発表者名
      牛山佳菜代
    • 学会等名
      社会情報学会
  • [学会発表] 「地域価値向上に向けた地域メディアの利活用ー地域情報伝達媒体の多様化を踏まえてー」2017

    • 著者名/発表者名
      牛山佳菜代
    • 学会等名
      日本情報経営学会

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公開日: 2018-12-17  

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