本研究では、地域メディア自身が地域振興の主体となることで、地域価値の向上に結びつくとの仮説の元、調査分析を行った。現地調査より、商店街内外のキーパーソンを軸に継続的に商店街の情報を発信することで、地域内外のつながりを高め、地域情報の還流に寄与している事例や、メディア側が住民と対等な関係での連携を意識しつつ、住民が継続して参加しやすい仕組みを構築することで、地域活性化に結びつけている事例などを発掘した。これらを比較分析した結果、地域資源の発掘・再発見、地域内外の関係性の構築・拡大、外部からの情報の還流等において、地域メディアが地域価値向上に果たす役割が大きいことが明らかになった。
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