研究課題/領域番号 |
15K03879
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 教授 (90282904)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | エスニックネットワーク / 日系女性移民 / アメリカ / 社会関係資本 / エスニシティ / ジェンダー / 国際移動 |
研究実績の概要 |
2016年度は主として4つの研究活動を行った。 (1)2016年7月上旬の国際社会学会(於:ウィーン,オーストリア)RC31 Sociology of Migration,Social Integration and Wellbeing Among Transnational Migrants in Family and Community Contexts: The Role of Social Relationships部会において、戦後アメリカに移住した日本人女性の「エスニック資本」の活用に関する研究成果の発表を行った。本研究が着目している移住日本人女性たちの「エスニックな社会関係資本」が、福祉的な役割を担っており、疑似的な家族役割を果たしていることを報告した。(2)2016年8月中旬にアメリカ社会学会(於:シアトル、アメリカ)に参加し、移民研究、エスニシティ研究、ジェンダー研究、社会関係資本研究、移民センサスデータについて最新の研究動向や量的データの所在について情報収集した。(3)2016年8月下旬にサンフランシスコ・ベイエリアにフィールドワークに行き、現地の日系エスニック・メディア関連者、経済会関係者、およびアメリカ移住後現地の移住日本人女性コミュニティの中心的人物の一人の計3名へのインタビューを行った。3名には戦後移住日本人たちが現地で形成しているコミュニティの歴史と現状について語ってもらった。また、UCバークレー校図書館に保存されている日系福祉団体の資料を閲覧し、日系コミュニティについての情報収集を進めた。(4)前年度までに収集したインタビュー調査データの分析を進めるとともに、社会関係資本、エスニシティ、ジェンダーなどの理論的枠組みについて考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では2016年度中に現地の戦後日系移住者を対象とするインターネットを利用したWeb質問紙調査を行う予定であったが、業者選定に関する情報収集が2016年度中に終わらなかったため、調査の実施を2017年度に延期した。 その他の業務についてはおおむね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2017年度は以下の作業を行う予定である。 (1)戦後アメリカに移住した日本人を対象にしたインターネットを利用した質問紙調査を行う。(2)戦後アメリカへの移住者へのインタビューおよび、移住者たちが作っている様々なコミュニティについて調査する、(3)エスニックコミュニティ、国際移動、社会関係資本、ジェンダーに関する先行研究および最新の研究動向について引き続き情報を収集する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初2016年度中に実施する予定だったインターネットを利用した質問紙調査を2017年度実施に延期したため、また、購入したノートパソコンが購入キャンペーン中だったため予定より安価に購入できたため、次年度使用額使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
インターネットを利用した質問紙調査については、2017年度中に実施することを計画している。
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