学校組織の曖昧さのもと、SCの制度化・組織化は遅れており、管理職・教育相談担当者らの力量にSCの機能が依存しているが、ネオリベラリズム的(競争主義と排除の)学校環境の中で、個中心(過剰適応的である場合の「学校プラットフォーム」を批判しうる)ではあれ居場所的な機能を果たしている。SCは相談回数が少なくコーディネート中心、地域差・階層差があり、SCの力量に依存し、SCの研修はこの状況をサポートしているが不十分である。SCは「隙間産業」的に力量を発揮する可能性をもつがそのための教育と人材が不足、さらにSCが掘り起こせていない領域がある。チーム学校、公認心理師への移行における重要な課題がある。
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