単身女性の高齢期における貧困率が高いことは、社会保障の加入状況や働き方が影響しているが、なぜそのように至ったのかを、単身女性のライフヒストリーを中心にヒアリングした。 その結果、かつてシングルマザーであった単身女性は子育て期に、自分自身の高齢期の生活設計がなされておらず、優先して子育てをしていたこと、子どもを持たなかった女性も長期的な視点よりも短期的な生活を重視していたこと、年金制度などの情報に乏しかったということが、事例より明らかになった。さらに、高齢期の女性の中には夫や夫の家族から、年金制度への加入を抑制された例もみられた。
|