研究課題/領域番号 |
15K03933
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
石井 久仁子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (70735886)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ケアマネジャー / 情報共有 / 情報管理 / 在宅ケア |
研究実績の概要 |
本研究は、高齢者の在宅ケアにおいて連絡調整の要を担うケアマネジャーの利用者情報の共有や取り扱いの現状、意識や行動上の課題、それらに影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的としている。2015年度は研究の1段階として、ケアマネジャーが利用者情報を共有し管理するうえでの意識と行動と、それらに影響を及ぼす因子を明らかにするために質問紙調査を実施した。調査は、①ケアマネジャーの基礎資格や実務年数等の背景、②担当件数や勤務体系等の状況、③利用者情報の共有と管理の現状、④情報共有に対する考えや行動、⑤利用者やサービス関係者等との関係性や事業所の情報管理体制などの関連要因等について自記式半構成的質問紙を用い実施した。質問紙は、2015年11月に兵庫県内で実施された介護支援専門員必須研修の受講者のうち、承諾を得た483名に配布、402名から回答を得た(有効回答数は380名)。現在一次分析を終了し、二次分析中である。2016年度は研究の2段階として、ケアマネジャーが利用者情報を取り扱う際の思考プロセスや意識と行動に影響を及ぼす要因を明らかにするために、インタビュー調査を実施する。インタビュー調査は、質問紙調査の結果をもとに、兵庫県内で指導的役割を担うケアマネジャー(ケアマネジャーの必須研修の講師等)にヒアリングを実施し、インタビューガイドを作成して、半構造的インタビューを実施する。 質問紙調査の一次分析結果については、7月8日~9日に開催される「第17回日本医療情報学会看護学術大会」にて報告し、2次集計結果については、日本看護科学学会等において報告を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の目的に対し、条件が適合するケアマネジャーの研修開催時期が11月であったため、質問紙調査の実施が当初の予定よりやや遅延した。研究協力者の受け入れは好意的であり、実施、回収は円滑に進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
早急に二次分析を進め、研究第2段階であるインタビュー調査に向け、インタビューガイドを作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入を予定していた統計処理ソフトは所属機関が所有しているものを使用したため購入しなかった。また、予定していた書籍購入は次年度に購入することにした。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年度購入予定していた書籍を今年度購入する。また、インタビュー内容の逐語録作成の外注費の補足として使用する(当初、一部は外注しない方向であったが、逐語録は全件外注する)。
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