本研究は、社会的孤立に及ぼす社会関係資本の指標について追求した。 「支援開始の必要性に関する指標」としては,当該地域の社会関係資本が年間平均値の70%未満が,ひとつの目安として定められる.また,「支援終了の妥当性に関する指標」としては,参加率の増加傾向に加えて,社会関係資本が成熟していることがあげられ,当該地域の場合,「社会関係資本高評価回答率」の74%という割合が社会関係資本の成熟度をみるときの目安になるといえる.以上2つの指標を結びつけることで支援のより的確な判断は行われるものと思われ,これは社会的孤立の防止に寄与する援助につながるものと思われる。
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