• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

リジリエンス思考による精神障害者生活支援モデルの開発的研究―国際連携研究を基に―

研究課題

研究課題/領域番号 15K03941
研究機関北星学園大学

研究代表者

中村 和彦  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20330673)

研究分担者 秋山 薊二  関東学院大学, 人文科学研究所, 研究員 (50133575)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードリジリエンス / アドバーシティ / ソーシャルワーク / 精神保健ソーシャルワーク / 地域生活支援 / コミュニティ・リジリエンス / リジリエンス資源 / 地域資源
研究実績の概要

最終年度においては、研究のまとめの意図から、リジリエンス研究の世界的リーダーであるマイケル・ウンガー博士(カナダ 子ども・家族・コミュニティのリジリエンス研究所 主席)を招聘し、国際セミナーを開催した。ウンガー博士からは『リジリエンスの理論・研究・実践を刷新する―精神保健における対話と地域実践』と題して基調講演をしていただいた。また、精神保健ソーシャルワーク、精神障害者の地域生活支援、スクールソーシャルワークに精通したシンポジスト、コメンテーターによるシンポジウム『精神保健ソーシャルワークとリジリエンス思考』を実施した。
ソーシャルワーカーや研究者、地域住民等、約100名の参加があり、リジリエンスの最新知見を共有し、かつ、精神保健ソーシャルワークや精神障害者の地域生活支援に関連し活発な議論が展開され、新たな研究課題及び実践課題が明確になった。新たな課題は「人のリジリエンスは、心理的要因以上に、コミュニティ資源が作用しているのではないか」という学術的問いとして明確に表現できるものである。なお、当日の内容は「報告書」としてまとめられ、印刷媒体とともにホームページ上で公開している。
研究代表者と分担者は、『リジリエンス思考とソーシャルワーク実践』というタイトルで、理論と実践を架橋する書籍発刊に向け執筆を開始したが、上記の新たな学術的問いへの応答を含めての出版が妥当と判断し次年度に延期した。他方、リジリエンスの最新知見を広く知らせることが重要であると考え、ウンガー博士の最新論文「子どもや若者のリジリエンスに関連する要素と過程」を翻訳し、ソーシャルワーク学術誌である『ソーシャルワーク研究』への掲載が決定した(2019年度後期発行)。
今後は4年間の研究成果を基に、人がリジリエンスを達成するために必要なコミュニティの資源・環境の探索・考究に研究焦点をシフトし継続していく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] 子ども・家族・コミュニティのリジリエンス研究所(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      子ども・家族・コミュニティのリジリエンス研究所
  • [雑誌論文] 子どもや若者のリジリエンスに関連する要素と過程2019

    • 著者名/発表者名
      マイケル・ウンガー/秋山薊二・中村和彦訳
    • 雑誌名

      ソーシャルワーク研究

      巻: (印刷中) ページ: (印刷中)

  • [雑誌論文] 人のリジリエンス資源から見るソーシャルワーク2019

    • 著者名/発表者名
      秋山薊二
    • 雑誌名

      関東学院大学人文科学研究所

      巻: 第42号 ページ: 31-49

  • [備考] レジリエンス研究情報センター

    • URL

      http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~resile/index.html

  • [学会・シンポジウム開催] リジリエンス国際セミナー・札幌2018

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi