本研究では、エコカルチャーインタビュー調査を障がいのあるお子様を持つ日本と米国それぞれに住む日本人家族に行い、異なった社会制度や文化的コンテクストの中で、それぞれの家族がどのような日常生活を構築し機能しているのかを調査した。調査の結果、父親が働く会社や組織の働き方の違いによる子育てのFlexibilityの違いがあった。また、障害のある子どもが生まれた時から両親が亡くなる後まで、継ぎ目の無い支援を受けられる米国と比較して、日本の今後の課題として明らかになったのは、障がいのある子どもの乳児から成人後期に至るまでの支援の連携、教育者や医療者の専門性や支援方の向上、保護者への公的支援の充実であった。
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