| 研究課題/領域番号 |
15K03968
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| 研究機関 | ルーテル学院大学 |
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研究代表者 |
福島 喜代子 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (40307997)
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| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 精神保健福祉 / リカバリー / IMR / 導入支援 / 地域定着 / ソーシャルワーク |
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| 研究実績の概要 |
本研究は、精神障害者の退院促進と地域生活の安定的定着のために、ソーシャルワーカー等精神保健福祉分野の専門職が活用できるプログラムの導入支援に焦点をあてる研究である。そこで、①IMR（リカバリーと病気の自己管理）プログラム（以下、IMRとする）の導入戦略を明らかにし、②導入支援モデルを構築し、③同モデルを用いた新規プログラム導入の有用性の検証を行うこととしている。
本年度は、まず、（１）導入支援モデルの構築として、前年度（2015年度）に実施した、先進実施施設・機関（ノルウェー及び、関東圏の障害福祉サービス事業所のスタッフ（ソーシャルワーカー及び臨床心理技術者、作業療法士、看護師）を対象とした導入支援の戦略に関するインタビュー調査をもとに、カテゴリカルな質的内容分析を行い、新規プログラムの導入支援モデルの構築を行った。
続いて、（２）国際セミナーの開催として、東京都内の障害者就労移行支援事業所及び生活訓練事業所を対象に案内を送付し、東京国際フォーラムにおいて国際セミナーを開催した。そこで、ノルウェーにおけるIMRの実践内容と、国内の障害者福祉サービス事業所におけるIMRの実践を報告してもらった。
さらに、（３）新規プログラムの導入支援希望施設・機関の募集として、東京都内の障害者就労移行支援事業所及び生活訓練事業所を対象に、導入支援を希望する施設を募った。その結果、複数個所から応募があった。
そこで（４）新規プログラムの導入支援の実施として、本研究に協力を希望する施設に対して導入支援を開始し、説明会の開催、プログラム導入前の研修の実施を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画において、国内外の先駆的実施施設機関の調査をもとに、調査の分析を行い、導入支援モデルの構築を行うこととしていた。そのモデルをもとに、国際セミナーを開催することができた。また、本研究への協力施設を募り、数か所から応募があった。そして、当初の計画に沿って、それらの施設に向けて、導入を開始している。
このようなことから、おおむね順調に進展しているといえる。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後は、（１）導入支援の継続実施として、協力施設におけるIMRの導入支援を継続実施する。特に、導入支援の開始時期が今年度となった１か所については、事前研修から提供する。そして、全施設に対してプログラム実施中のグループスーパービジョンも提供する。続いて、（２）導入支援のプロセス分析として、協力施設にて記録をしている導入支援の記録、IMRの実践記録を収集し、内容分析をしていく。また、関係者を対象とした聴取を行い、補足データを得て、導入支援の有用性を分析する。さらに、（３）モデル検証のための研究会を開催し、導入支援モデルの検証を行い、必要に応じて修正モデルを構築する予定である。
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