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2017 年度 実績報告書

認知症高齢者に対する睡眠リズムの適正化を促す支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K03976
研究機関同朋大学

研究代表者

下山 久之  同朋大学, 社会福祉学部, 教授(移行) (30442221)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード認知症高齢者ケア / 睡眠リズム / 昼夜逆転現象 / 特別養護老人ホーム / 睡眠リズムの適正化支援プログラム / 介護福祉サービス
研究実績の概要

認知症高齢者は、その脳の疾患故に覚醒と睡眠のリズムが崩れやすく、昼夜逆転傾向に陥りやすいことが知られている。また75歳以上の後期高齢者は、腎機能が低下することから最小限の薬剤使用に努め、極力、適切な介護サービスを通し生活リズムを整えていくことが重要であると言われている。しかしながら、2013年に名古屋市内の特別養護老人ホームにおける介護福祉サービスの質に関する調査では、半数以上の施設で常時、認知症高齢者に対し睡眠剤を使用していることが明らかになった。
特別養護老人ホーム入所の認知症高齢者の睡眠リズムの実態を明らかにした上で、昼夜逆転現象の見られる認知症高齢者に対し、睡眠リズムの適正化を促す支援プログラムを開発し、その実践の効果を検証することを本研究の目的とした。
そのために特別養護老人ホーム入所の認知症高齢者の睡眠状況の可視化を図り、その要因の類型化を行った。その類型化に基づき、それぞれの原因ごとに睡眠リズムの適正化を促すためのアプローチを取ることにより、睡眠リズムの適正化が図れることを確認した。ただし基本的な生活支援だけでは睡眠リズムの適正化を促せない事例もあり、睡眠障害の診断が下されていない入所者の中に、実際には睡眠障害を有する方もいる可能性が示唆された。これについては適切な多職種連携が行えて初めて、睡眠リズムの適正化に至ることが出来た。今回の研究では、睡眠障害を有する高齢者は対象外と考えていたが、実際には特別養護老人ホーム入所の認知症高齢者の中には、診断が下されず睡眠障害がそのまま放置されている事例も存在する可能性が高いことが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 高齢者福祉施設がもたらす利用者の生活課題の隠蔽機能2018

    • 著者名/発表者名
      下山久之
    • 雑誌名

      同朋大学論叢

      巻: 第103号 ページ: 19-30

    • 査読あり
  • [学会発表] 介護福祉サービスの可視化がケアスタッフによる支援に及ぼす効果2017

    • 著者名/発表者名
      下山久之
    • 学会等名
      第59回日本老年社会科学会大会
  • [学会発表] 睡眠の質の可視化が特別養護老人ホーム利用者の生活の質に及ぼす効果2017

    • 著者名/発表者名
      下山久之
    • 学会等名
      国際高齢者福祉施設会議2017
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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