福祉の根源としての価値意識、社会福祉哲学と宗教性の関連に焦点をあてた研究を行った。その特徴は次の2点である。一つは、宗教性をいわゆる宗教の組織やその教義ではなく、未だそれが組織化されていないスピリチュアリティであると定義した点。そして、もう一点は、スピリチュアリティを理性言語である福祉哲学との枠組みにおいて具体的に検証した点である。 この研究の成果は以下の2点である。一つは、社会福祉哲学の枠組みとスピリチュアリティの関連を理論的に検証した点である。二点目は、ソーシャルワーカーの宗教性を分析し、その教派性やスピリチュアリティについて思想史的に分析した点である。
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