研究課題
1. 文献調査:H27年度から引き続き関連文献の収集・考察を実施した。2. カナダ現地調査:前年度の調査結果を踏まえつつ、H28年度も継続的に現地調査を実施した。訪問場所は以下の通りである。Sick Kids、Centre for Social Innovation Regent Park、Regent park music school、Pathways to Education、WoodGreen、Westend、Daily Bread Food Bank、トロント日本商工会、Glad Day Bookshop、The 519(Kitchen 519)、The Stop's Farmers' Market at Wychwood Barns。またこれら以外に、リーゼントパーク地区とパークデイル地区のコミュニティディベロップメントについて包括的なフィールドワークを行って明らかにしようとした。3. 日本における適用可能性の検討:カナダの調査から構築したNPOによる貧困地域支援の「架橋モデル」と、それを成り立たせる組織の要因構造モデルを元に、それが日本の現場にどのように活かせるか、コミュニティベースドリサーチによって検討した。日本においてはコミュニティオーガニゼーションのモデルが異なるため、その典型例である社会福祉協議会をまずは分析対象とした。茨木市の社会福祉協議会と共に、茨木市内33地区において、地域の資源・課題を住民同士が語り合うワークショップを実施し、その結果を分析した(分析は途中)。4. 調査結果の報告:前年度の成果は6月に地域福祉学会にて報告した。本年度は訪問調査のまとめが順調に進まなかったため、学会報告はできなかった。代わりに12月に立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、セミオープンな研究会形式で現地訪問の報告会を実施した。(参加者20名程度)
3: やや遅れている
学務。学部内における重要役職に就いたこともあり、物理的に研究に費やす時間がなかった。加えてその役職の業務内容から来る心理的負担が大きく、様々なトラブルに巻き込まれたこともあり、心身に不調を来たし、研究自体を進められる健康状況ではなかった。本年度も引き続き役職は継続するものの、業務的環境には改善が見られ、比較的研究を進められる見通しがある。
H28年度の現地訪問調査結果のまとめが遅れているため、本年度の訪問調査の結果まとめと合わせて行う。さらにそれを元に報告書を作成する。
本年度の現地訪問調査の結果のまとめにおいて、テキスト起こしおよび報告書作成を外部に委託していたが、都合によりそれが年度をまたぎ次年度使用額が必要となった。
次年度の現地訪問と合わせ、テキスト起こしおよび報告書作成を行う。
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