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2015 年度 実施状況報告書

地方自治体の社会福祉の国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K03992
研究機関龍谷大学

研究代表者

清水 隆則  龍谷大学, 社会学部, 教授 (30278981)

研究分担者 安田 誠人  大谷大学, 文学部, 教授 (00342105)
岩満 賢次  愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00454893)
栗田 修司  龍谷大学, 社会学部, 教授 (10215064)
熊谷 忠和  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (30341655)
八木橋 慶一  高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (70570349)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード自治体社会社会福祉 / 国際比較 / 自治体福祉の概略 / 一般行政と福祉行政 / 自治体福祉の財政
研究実績の概要

本年度の研究目的は、研究対象の日本と欧州の自治体の現地調査を行い、各自治体の社会福祉の概略を明らかにすることである。
日本の対象自治体に依頼して、当該自治体発行の児童福祉、障害福祉と高齢者福祉に関する年度計画書を入手し、内容を分析した。また当該自治体職員と面談して計画の概要説明を受けた。そのうえで、日本の自治体の社会福祉政策について研究会を開催した。
海外調査研究については、まず英国、フランス、オランダ、ベルギーとスイスにおける調査協力自治体の選定を行った。その結果、英国のボンマス市とリンカーン州、ベルギーのゲント市とスイスのサンクトガレン市の協力を取り付けることができた。
現地調査の前に自治体国際化協会(東京本部、ロンドン事務所とパリ事務所)の協力を得て、欧州各国の自治体行政に関する資料を収集して、内容分析を行った。また、上記各自治体の社会福祉担当者と連絡を取り、本調査の趣旨と目的の説明を行うと共に事前資料の送付を依頼した。送付されてきた資料の内容分析を行い、調査項目を精査するための研究会を開催した。その結果、英国と他の欧州諸国では、理念は同じようであるが、実施方法に差があると考えられる。
2016年3月20日から30日にかけて、上記の海外自治体を訪問し、現地調査を実施した。ボンマス市では、社会サービスは、児童ケアと成人ケア(障害者と高齢者)から構成されおり、社会福祉サービス提供の概略を調査した。リンカーン州では、主に社会福祉行政全般の財政計画について説明を受けた。ゲント市においては、市全体の総合的街作り計画と社会福祉計画の関係を調査した。サンクトガレン市では、同市の社会福祉サービスの概略につき調査した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2015年度の研究目的は、日本と欧州の自治体の社会福祉事業の概略の把握であったが、自治体国際化協会と各自治体の協力と現地調査によりおおむね目的を達成できたと考えられる。

今後の研究の推進方策

今後の課題としては、具体的な福祉サービスについて、それがどのように実施されているかについて、日本との比較を行うことが挙げられる。その前提作業として、日本の自治体が抱えている福祉行政課題や今日的な日本社会の福祉課題を明らかにする必要がある。
また、ベルギーとスイスの自治体では、一般的な街づくり事業と福祉サービス事業の分離傾向が今回の調査により示唆されたので、今後、当該自治体における社会福祉サービス事部局(事務所)に対する調査を検討する必要がある。これについは、ベルギー、スイスの住民サイドからの調査も検討したい。

次年度使用額が生じた理由

旅費の一部を自己負担したため、旅費代に余金が生じた。

次年度使用額の使用計画

収集した外国語(主にオランダ語)文献の分量が想定したものより多く、文献翻訳者への謝金として使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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