高齢期に離島で定住するためには、安定した介護が受けられることに課題があった。特に、小規模離島では要介護者を支える在宅系の介護支援体制の整備が急務である。地域のリーダーとともにその地域(島)の特性に応じた支えるしくみを開発することが必要であり、さらにそこには、移住者の役割があることが明らかになった。産業においてはU・Iターン者を引き込むための観光はもとより、始まったばかりの地域ブランドの確立に向けた産地育成、環境と調和した安定した農業生産等、農業振興に期待される。また、自然、伝統・文化の継承は他出家族と島内の高齢者をつなぐものとして重要であり、継承し続けることの重要性が明らかになった。
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