今回の調査研究では、DVをやめる方策としてのDV加害者プログラムについて考察した。DV加害者プログラム参加者の一定はプログラムを肯定的に捉え、妻等との関係修復を目指したり、自分の生活等に活用するなどして継続して参加していた。参加者は「DVの話や離婚等の話は他ではどこでも話せることではない」という意見を述べていた。プログラムでは同じ仲間からアドバイスや指摘を受けていた。また自身の怒りのコントロールをしあう唯一の場としていることが伺えた。自分自身の怒りの感情を招いてしまいやすい価値観や考え方、思い込み、場面等について気づいて意識し、怒りの感情を回避する方法を学習する場としていることが伺えた。
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