研究実績の概要 |
1.「ケアワーク研究会」の開催:平成28年4月,6月,8月,10月,12月および平成29年3月,合計6回開催した.研究会での内容は,①高齢者対象の質的調査のインタビューガイドの検討,②高齢者対象の質的調査の分析結果の検討,③専門職者対象(介護福祉士および介護支援専門員,以下同様)の質的調査のインタビューガイドの検討,④専門職者対象の質的調査の分析結果の検討,⑤インタビュー調査の分析結果を踏まえて,高齢者対象のアンケート用紙の作成,⑥インタビュー調査の分析結果を踏まえて,専門職者対象のアンケート用紙の作成. 2.論文執筆:①「認知症の人の暮らしを支える介護保険制度;関連法との関係に焦点を当てて」認知症ケア事例ジャーナル Vol.8No.4,pp.369-376,一般財団法人日本認知症ケア学会.②「虚弱高齢者の生活行動おける自己決定に関する研究―具体的支援方法に焦点をあてて―」『四天王寺大学紀要第62号』四天王寺大学紀要編集委員会,pp.7-19.③「主体的に学ぶ介護福祉士のキャリア形成過程に関する研究」介護福祉学に投稿,現在査読中.④「基礎資格が介護福祉士である介護支援専門員に関する研究~ケアマネジメント業務において介護業務の経験が活かされた支援に焦点を当てて~」介護福祉学に投稿,現在査読中. 3.学会発表:①「虚弱高齢者の生活行動おける自己決定に関する研究-ケアワーカーによる支援に焦点をあてて-」第64回日本介護福祉学会(佛教大学). 4.質的研究の実施,①高齢者対象の質的調査の実施,②専門職者対象の質的調査の実施 5.量的調査の準備:①高齢者対象のアンケート調査票の作成,②専門職者対象のアンケート調査票の作成. 上記のような平成28年度の研究実績は,研究協力者である介護職員および介護支援専門員の経験知を基礎にしているため,真に現場で実践できる研究に連動していると確信している.
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度においては、 1.高齢者および専門職者(介護福祉士および介護支援専門員)を対象とした量的調査の実施,2.量的調査で得られたデータの入力,3.量的調査結果の分析,4.量的調査結果に対するフォーカス・グループ・インタビューとグループ・スーパービジョンの実施,5.質的調査および量的調査の結果をもとに学会発表,6.質的調査の分析結果をもとに論文執筆を計画している.このような計画を推進する方策として研究協力者の増員を予定している.
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