本プロジェクトは裁判に対する態度や事件に対する心証、犯罪不安や社会考慮といった個人の態度について、量刑判断との関連を検討した。 まず量刑判断に対し、反省の有無・生育環境・犯行態様の残虐さ・身勝手さがどう影響するのかについて、重回帰モデルを作成した。しかし有意差は見られず、いずれの因子も全く量刑判断に影響していなかった。これについて、量刑判断にに大きく影響するのは、いかに重大な結果を与えたのか、被害者がどのような感情を持っているのかといったことの方が量刑判断を大きく規定していた。 また、ゲインロス効果については、裁判の公正性評価が、現状の裁判の流れとされているパターンで最も高い値を示した。
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