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2015 年度 実施状況報告書

災害救援者の惨事ストレス耐性に関する縦断的検討:神経心理学的適性検査の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K04045
研究機関名城大学

研究代表者

畑中 美穂  名城大学, 人間学部, 准教授 (80440212)

研究分担者 松井 豊  筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (60173788)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード社会問題 / 惨事ストレス / 災害救援者 / 適性検査
研究実績の概要

本年度は、翌年度(平成28年度)の秋以降に開始する縦断調査のために、以下の2点を中心に実査準備と理論的検討を行った。
(1)調査を実施する消防本部の確定:東海地方のある県に所在する消防学校と消防本部から調査協力の承諾を得ることができた。翌年度から消防職員(新人消防職員約100名、一定の職務経験を有する職員約100名)を対象に半年間隔で計3回にわたり縦断調査が実施できる見込みとなった。
(2)関連文献の検索と検査項目の選定:本研究に使用する性格心理学的検査等の心理尺度および神経心理学的検査について、文献に基づき調査内容を検討した。初回調査はベースラインデータの入手を目的としており、質問紙調査の内容として、過去の心的外傷体験の有無とその影響、一般的な精神的健康状態、職務に関わるストレス、ソーシャル・サポート、レジリエンス等の心理特性の他、デモグラフィック特性と職務に関する基本情報を予定している。神経心理学的検査は、タブレット型パソコンによって測定可能となるように、検査内容のプログラムの検討と作成依頼を行った(Tapping Span、Digit Span)。検査プログラムは現在調整段階にある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

縦断調査に用いる神経心理学的検査の検討に時間を要したために、検査プログラムの作成への取りかかりが遅れた。また、検査プログラムの作成においても、作成依頼と内容の改良等の相談が順調に進まず、プログラムの完成が予定より遅れている。

今後の研究の推進方策

縦断調査に用いる神経心理学的検査プログラムの作成者と緊密に連絡をとり、検査プログラムをできる限り早く完成させる。完成し次第、大学生を対象とした予備的測定に取りかかれるようにする。また、当初の予定通り、翌年度(平成28年度)秋に調査実施の承諾が得られている消防学校と消防本部の協力の下で縦断調査の初回測定を行う。

次年度使用額が生じた理由

神経心理学的検査プログラムの作成が遅れたために、本年度中に実施予定であった大学生を対象とした予備的測定に至らず、予備的測定に合わせて購入を計画していたタブレット型パソコン5台、データ管理用のハードディスク等が未購入となった。また、予備的測定の際に研究補助としてRAを雇用する予定であったが、予備的測定を開始できておらず、RAの雇用をしていないため謝金が発生しなかった。

次年度使用額の使用計画

神経心理学的検査プログラムの完成に合わせて、予備的測定のために本年度の経費として支出を予定していた費目の予算執行を進める。具体的には、予備的測定の実施時に購入を予定していたタブレット型パソコン(5台程度)、データ管理用のハードディスク等を購入するとともに、実査を分担するRAを雇用して謝金を支払う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 広域災害における消防職員のピアサポート研修2016

    • 著者名/発表者名
      松井豊・桑原裕子
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Disaster Medecine

      巻: 20 ページ: 469

    • 査読あり

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公開日: 2017-01-06  

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