本年度はまず「フラグを立てる」現象の調査に関する準備段階として、予測を口に出して発言したり、何らかのメディアに記述したりする、言霊と呼ばれる言語にまつわる行為について、学生を対象とした予備調査を行った。 次にこの予備調査や雑誌や新聞、インターネット上で流布している言説を収集し、一般的な言霊的行為に関する項目を作成し、2回のweb調査を行った。1回目の調査は、予測の際に「フラグを立てる」行為に関する認識の実情把握と尺度構成である(対象者は20代から60代の男女600名)。また2回目の調査は、一般的言霊的行為に関する尺度と他の俗信との関連性、「フラグを立てる」現象に関する認識の有無、予測を立てることに対する好ましさとコミットメント、予期後悔の程度、対人ネットワークを調べる目的である(対象者は20代から60代の男女600名)。
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