研究課題/領域番号 |
15K04080
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
鈴木 高志 高知工科大学, 工学部, 准教授 (90725938)
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研究分担者 |
村上 達也 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 研究員 (00743791)
鹿嶋 真弓 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10644362)
中村 直人 高知工科大学, 経営学部, 教授 (30207899)
西村 多久磨 東京大学, 教育学研究科(研究院), 研究員 (30747738)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | リーダーシップ / 将来目標 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、(1)リーダーシップの行動特性を測定する尺度である「リーダーシップ行動尺度」の原案作成、(2)「リーダーシップ行動尺度」の信頼性と妥当性の確認、を行った。 まず(1)「リーダーシップ行動尺度」の原案作成については、鈴木・西村・村上・鹿嶋(2015)の研究成果を基にして、情報収集力や主張性や自己制御といった広範な要素を含む、30項目のリーダーシップ行動尺度の原案を作成した。 次に、(2)「リーダーシップ行動尺度」の信頼性と妥当性については、複数の高校の高校生および800名に対して調査を行い検討した。その際には、社会的スキル、集団主義といった変数との関係性に注目するのみならず、生徒に具体的なリーダーとしての経験を聴取した。さらに客観的に尺度の妥当性を検討するため、各クラス担任の教員に、担任学級のリーダーをノミネーション法により挙げてもらい、教員の目から見てリーダーと呼べる生徒がどのような行動を行っているか、という点から、リーダーシップ行動尺度の妥当性を検討した。 その結果、リーダーシップ行動尺度の原案内で候補項目として挙げていた30項目のうち、生徒によるリーダーとしての経験の有無ややりがいの有無、教員のノミネーションなどにより、20項目程度を選び出してリーダーシップ行動尺度を作成することができた。またその際、項目反応理論を利用して識別力の高い項目構成とすることで、今後、内発的将来目標との関係性を検討するに際して、より有効な尺度となるように意を用いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、平成27年度分として計画していた研究1-1と研究1-2のうち、研究1-1は順調に完了している。研究1-2についてはまだ調査実施には至っていないものの、リーダーシップ行動尺度の尺度作成は順調に推移しており、また本年の調査実施に向けた調査協力校との素地を築くことに成功しているため、「おおむね順調に進展している。」とした。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度においては、研究1-2「リーダーシップと背景要因としての教師の影響の検討」について引き続き取り組みつつ、研究2「内発的将来目標に基づくリーダーシップ特性のキャリア発達に対する影響」における縦断調査の第一調査を行うことを推進方策とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究1-2実施分の経費を平成28年度に持ち越しているため。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度中に、研究1-2を実施段階に進めることで、計画的な執行につとめる。
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