研究課題/領域番号 |
15K04082
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
河野 理恵 目白大学, 人間学部, 准教授 (40383327)
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研究分担者 |
小野寺 敦子 目白大学, 人間学部, 教授 (40320767)
讃井 真理 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (20412330)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 高齢者 / ライフスタイル / 老親扶養意識 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、2つの調査を実施した。一つは、平成29年度に予定している高齢者のライフスタイルごとの世代性(ジェネラティビティ)の予備調査であり、もう一つは高齢者のライフスタイル尺度作成のための調査であった。 前者の調査は、若年者視点での高齢者の世代性(ジェネラティビティ)の特徴を明らかにする前段階として、若年者が現在の高齢者にどのような意識を抱いているのかを明らかにすることを目的として行った。調査対象者は日本の大学生295人(男性105人、女性190人)、韓国の大学生303人(男性104人、女性199人)であり、高齢者に対する意識、老親扶養意識、性役割などについて質問紙調査を行った。その結果、老親扶養意識に関するすべての項目において、韓国人大学生の得点が日本人大学生よりも高いことが明らかになった。一方、家庭での性役割に関する項目においては、両国の大学生において有意な差は見られなかった。 また、後者の調査は、高齢者のライフスタイル尺度を作成することを目的として、首都圏と地方都市に居住する高齢者800人を対象として実施中である。質問紙には、生活習慣尺度、壮年期女性のライフスタイル指標を改定した項目、電通マーケティング総括局調査などの項目を含めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究状況は、概ね計画通りであると言える。 平成29年度には、日本と韓国の大学生を対象にして、高齢者から継承したいことや年上の人に対する意識を明らかにする調査を予定している。その調査の前段として、まずは日本と韓国の大学生が抱く、高齢者に対する意識や老親扶養意識を明らかにすることが必要であり、初年度に実施した。この分析から、日本の大学生と韓国の大学生が抱く高齢者に対する意識に違いがあることが明らかにされた。またこの調査の分析と並行して、平成27年度から平成28年度にかけて、日本の高齢者のライフスタイルの特徴を明らかにする調査を実施している。これは、首都圏と地方都市に居住する高齢者を対象としており、現在も継続中である。
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今後の研究の推進方策 |
現在、平成27年度から平成28年度に実施予定であった調査を行っている途中であり、研究全体を円滑に進めていくためには、このデータ収集を終わらせ、結果を正確に把握することが最優先課題であると認識している。そのため、平成28年度は、引き続き調査を行い、得られたデータの適切な分析と解釈を目指していく。そこで得られたデータを基に、平成29年度に予定された研究目的を実施する。そして、この3年間で得られた結果に基づき、平成30年度には、高齢者のライフスタイルを踏まえた心理社会的支援・活性化モデルの構築を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度は,予定していたパソコンと統計ソフトSPSSの購入を行わなかったことから,次年度使用額が生じた。これは,継続的に研究を実施し,得られてきたデータと,今回のデータの比較を行う必要があり,新規の機種よりもこれまでのパソコンなどを使用した方が効率的だと判断したためである。また,学会発表を行う際に,今年度の開催地が名古屋と比較的近場であったため,計上した予算よりも旅費が少額で済んだことも次年度使用額が生じた理由と考えられる。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度の後半から平成28年度にかけて,新規の大規模な質問紙調査を予定している。データ数が増え,高度な統計的処理が必要になることから,新たなパソコンや統計ソフトなどの購入を予定している。また,研究結果の報告や関連領域の学術的情報を得るために、各種学会に参加したり,韓国の大学との研究打ち合わせを行ったりするために,旅費を使用する計画である。
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