• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

疑似体験の場としてのふり遊びの有効性:直接体験や間接体験との比較から

研究課題

研究課題/領域番号 15K04087
研究機関日本女子体育大学

研究代表者

中道 直子  日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (10389926)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード幼児 / ふり遊び / 学び
研究実績の概要

従来,幼児がふり遊びの中で一般的な知識を得ることはないと考えられてきた.なぜなら,ふり遊びの中で示された新しい情報を現実世界でも使えるものとみなせば,幼児が概念的に混乱すると考えられてきたからだ.しかし最近の研究(Sutherland & Freidman , 2012, 2013; Hopkins et al., 2015)は,時には,幼児が大人とのふり遊びの中で一般的知識を獲得しうることを示している.

そこで本研究では,ふり遊びの中での幼児の新奇な事物に関する学習が,いかに柔軟であるかを調べた.そのために,日常的なふり遊びでよくある,1つの物が多様な物(食物,道具)に見立てられるという状況を設定した.そして,見立てられている新奇な事物のカテゴリ(食物,道具)によって,幼児が代用物(積木)の色,形,機能などの沢山の情報の中から,特定の情報のみを抽出し学習するかどうかを調べた.
本研究において,幼児は積木がふり遊びの中で大人が新奇な「道具」に見立てるとき,幼児は積木の「形」を本物の事物に般化した.一方で,大人が積木を新奇な「食物」に見立てるときには,幼児は積木の「形」と「色」を本物の事物に般化した.このように,本研究の結果は,幼児がふり遊びの中で新奇な事物を弁別するための重要な知覚的な特徴を効率的に学習できることを示した.

上記の結果を論文としてまとめて投稿したが,不採択となった.現在は論文を修正中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幼児のふり遊びにおける食物・道具に関する一般的知識の獲得2018

    • 著者名/発表者名
      中道直子
    • 学会等名
      日本発達心理学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi