研究課題/領域番号 |
15K04089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 鎌倉女子大学 |
研究代表者 |
富田 庸子 鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (10288102)
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研究協力者 |
星野 寛美
木下 佳子
北村 裕子
西田 知佳子
松本 浩美
行光 嗣子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 養子縁組 / 縁組支援 / ライフストーリー / テリング / アイデンティティ / 社会的養育 |
研究成果の概要 |
養子縁組によって乳幼児期から育て親のもとで育ち成人した子どもたちに半構造化インタビュー調査を行って、アイデンティティ形成に有意義な支援のあり方を検討した。その結果、子ども本人の心理社会的発達に伴う視野の広がりを基盤として、テリング(産みの親の存在や子どもの出自に関わることがらを日常の中で子どもの発達に応じて伝え続けること)の有効性、縁組成立後も産みの親側との交流を継続することの効果、育て親の受容的・共感的態度の重要性などが示唆された。
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自由記述の分野 |
発達心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもの権利条約は、子どもが親を知り、自分のアイデンティティを保持する権利を保障している。欧米では、子どもの発達にとって有益であるとの観点から、縁組成立後も育て親家族と産みの親側とが交流するオープンアダプションが広がっている。わが国において、血縁のない親子関係で育つ子どもたちのアイデンティティ形成にテリングや産みの親との交流継続が与える影響を検討した本研究は、多様な親子・家族に関わる法律的・福祉的展開につながる有意義な示唆を提供する。
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