研究課題/領域番号 |
15K04107
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
織田 信男 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (80250645)
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研究分担者 |
山口 浩 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (20174625)
伊藤 拓 明治学院大学, 心理学部, 教授 (20412306)
山本 眞利子 久留米大学, 文学部, 准教授 (70289205)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | スーパーヴィジョン / スーパーヴァイザー / スーパーヴァイジー |
研究実績の概要 |
平成29年度は、スーパーヴァイジー(Svee)2名に対して平成28年10月より開始した第2期1年目のスーパーヴィジョン(SV)を2年目の平成29年4月から11月まで継続して実施した。その後、第3期のSveeを募集したが応募者は1人であり、12月から3月までは1人のSveeに対してマッチングを考慮の上でスーパーヴァイザー(Svor)を選定し、SVを実施した。研究の手続きは、平成27年度を踏襲し、SVを対面・電子メール・スカイプの3つのコミュニケーションメディア(CM)を用いて順番に実施した。 3人の異なるオリエンテーションを持つSvorと同一のSveeへのアンケートデータをもとに、メールSVによる事例困難度の得点について3(Svor A・Svor B・Svor C)×2(事前・事後)の分散分析を行った。結果は時間の主効果のみが認められた(F(1,10)=5.65, p<.05)。メールSVは対面SVやSkype SVに比べてSveeによるSVの評価が低くなる傾向があるが、Svorによる評価を上げるための工夫がアンケート結果から確認された。具体的には、Sveeのニーズに応えるためにSveeにフィードバックを求めるといったメールのやりとり回数の増加、複数の視点をまとめて返す形式からSveeのケース報告資料にSvorのコメントを書き込む形式への変更、平均8つのケース(全てのケース)に短いコメントを返す形式から一つのケースに絞って返事をまとめて返す形式への変更等が認められた。これらの研究知見を第28回日本ブリーフサイコセラピー学会京都大会で発表する予定(投稿済み)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在まで、スーパーヴィジョンに関する国内外の文献を収集し、望ましいスーパーヴィジョンのあり方について文献研究を進めている。また、スーパーヴィジョンに関しては、スーパーヴァイジーの個人的な理由で2カ月間の延期はあったが、その後は計画通り実施されている。
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今後の研究の推進方策 |
第3期研究計画:4月から11月にかけてSVを実施。7月には、平成29年度の研究成果を学会で発表予定。また、9月から3月にかけてスーパーヴァイジーとスーパーヴァイザーからスーパーヴィジョンに関する情報を収集する。年間を通して研究者間の情報交換を実施。3月には3年間のデータを纏め、その成果を学会へ投稿予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していたスーパーヴァイジーが1名不足したためにスーパーヴィジョンが減り繰越金が生じたが、一方で、質的研究に必要なテープ起こしの費用とデータを処理をするために必要なPCを購入する予定。
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