研究課題/領域番号 |
15K04119
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
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研究分担者 |
岩田 泰秀 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10285025) [辞退]
井上 淳 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (90535577)
大隅 香苗 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (00588767)
稲土 愛奈 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (60738342)
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 集団行動活性化療法 / うつ病 / 効果検討 / プログラム開発 / グループセラピー |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、通常の外来治療(薬物療法と簡略化した認知療法)を行っても、6ヵ月以上にわたって軽度~中等度の抑うつ状態が持続しているうつ病患者に対してする新しい集団精神療法としての集団行動活性化療法の有効性を確立させることにある。集団行動活性化療法は、静岡市こころの健康センターの協力のもと、うつ病専門のデイケアにて実施された。47名から研究参加についての同意書が取得され、除外基準に当てはまった16名を除く31名を本研究の対象者とした。治療効果の検討のためにHamilton Rating Scale for Depression (HRSD)、Beck Depression Inventory-Ⅱ(BDI-Ⅱ)、Montgomery Åsberg Depression Rating Scale (MADRS)を治療前後で実施した。また、治療効果維持の要因の検討のために心理学的評価として、日本語版BIS/BAS尺度、日本語版 Environmental Reward Observation Scale、Behavioral Activation for Depression Scaleを実施した。 集団行動活性化療法は全12回で構成されており、研究対象者の内、全体の1/3に当たる4回以上欠席したものをドロップアウトとして扱った。その結果、31名中、26名(78.8%)が解析可能な研究対象者となった。現在、治療効果の検討の解析が済んでおり、HRSD(治療前平均値10.58、治療後平均値5.85)、MADRS(治療前平均値18.85、治療後平均値8.12)、BDI-Ⅱ(治療前平均値25.81、治療後平均値12.50)で統計学的に有意な改善が得られた。今後、心理学的評価のデータ解析を進め、治療効果維持の要因等の検討を進めていく。
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