本研究課題の目的は,独自に開発した,国際的に利用されているwell-being尺度の日本語版を用いて,日本人のwell-beingの実態を把握することであった.この尺度によって,well-beingの代表的な構成要素とされる,快楽主義的側面として人生満足感,肯定的感情,否定的感情,感情バランス,理性主義的側面として心理的フラリッシングの程度を測定することが可能となった.Well-being尺度と密接な関連性を持つ構成概念として,感謝,人生の目的の尺度も日本語版を開発した.これらの尺度を用いた調査結果から,大学生と就労者(20歳から60歳台)におけるwell-beingの実態が把握された.
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