性暴力は発達への深刻な影響をもたらすため、早期の適切な介入が求められる。子ども間の性暴力においては、被害と加害の双方の子どもへの対応が不可欠であり、保護者や教員を対象とした情報提供や研修等が果たす役割は大きい。そこで、性暴力に関する基盤的理論であるグッドライフ・アプローチに基づき、被害と加害のそれぞれの子どもに用いることのできる心理教育教材と、施設内での性問題行動に関する情報と支援の方向性を示した教材の2種類を開発した。また、児童養護施設と支援学校での事例検討、児童自立支援施設入所児童を対象とした心理教育プログラムを実施した。さらに、フィンランドの性教育実践者養成について調査を行った。
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