研究課題
基盤研究(C)
コンドーム使用時の羞恥感情を適切に制御し,コンドーム使用を促進するための介入方法の開発を試みた。まず,コンドーム使用時に羞恥感情を表出することは,男女ともに様々なポジティブイメージをもたらすことが明らかになった。それを踏まえ,コンドーム使用そのものに対してポジティブイメージを付与するビデオ映像を作成し,その視聴による効果を検討した。その結果,少なくとも女性に対しては,インターネット経由でのビデオ視聴によってコンドーム使用の促進効果が確認された。
社会心理学,健康心理学
性感染症の予防にとって,現実的かつ効果的な対策はコンドームの適切な使用である。しかしそれが様々な理由によって阻害されており,その中でも大きな阻害因の1つが羞恥感情である。本研究はインターネット経由で配信可能なビデオ映像を用いてコンドーム使用時の羞恥感情の制御を試みた研究であり,コンドーム使用の促進効果を確認することができた。広く配信可能な形での効果的な介入策が開発できた点において,現実的社会的な意義は大きいと考える。