| 研究課題/領域番号 |
15K04153
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| 研究機関 | 白梅学園大学 |
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研究代表者 |
堀江 まゆみ 白梅学園大学, 子ども学部, 教授(移行) (50259058)
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| 研究分担者 |
内山 登紀夫 大正大学, 心理社会学部, 教授 (00316910)
安藤 久美子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 司法精神医学研究部, 室長 (40510384)
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| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 知的障害 / 発達障害 / 性犯罪 / 地域包括支援プログラム / SOTSEC-ID / 認知行動療法 / 人材養成 |
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| 研究実績の概要 |
【研究１】１．SOTSEC-ID のモデル実施に向けた全国エリアのインストラクター養成研修を進めた。全国エリアでSOTSEC-ID のモデル研修を行うにあたり、以下の研究検討を進めた。①全国エリアでの福祉職、教員、矯正保護等の専門支援者向けのSOTSEC-ID インストラクター研修を、3 日間のプログラム研修として実施した。参加者は東京、愛知、新潟のコアとなる福祉関係者30人であった。研修前後での受講者評価のニーズ調査や効果測定を行い研修内容の改定検討を進めた。②上記研修受講者から東京多摩地区エリア、および新潟地区をSOTSEC-IDモデル実施の対象地区を選定した。③各地区ごとに支援者がコアスタッフ10人程度参加することになった。④性犯罪加害行為を行った対象者について9名のリスクアセスメントを行った。
２．東京多摩地区でSOTSEC-ID プログラムのモデル実施を行った。①毎週1 回、2 時間、30 週継続して実施した。対象者は知的障害・発達障害のある人6名であった。うち、最終プログラムまで参加したのは4名であった。2名は途中までの参加となった。②実施した全プログラム内容の分析と効果測定を行った。③この成果をまとめ、日本版マニュアルの再検討と改定版作成を行った。
【研究２】 １．SOTSEC-ID を有効に活用するための社会包括的な人材養成のプログラム検討を進めた。1 年目に行ったＴＳ支援ニーズ調査をもとに、SOTSEC-ID を有効に活用できるための社会包括的人材養成プログラム検討を進めた。対象地区は主に、東京都多摩地区、東京都東部地区、新潟県新潟市地区であった。合計30名が参加した。
２．東京都多摩地区の多摩ＴＳネットを活用し、刑事手続きに関わった障害者の課題をインタビュー調査し、司法、福祉、教育から事例分析を行い、求められる支援の課題をさらに具体化した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【研究１】 SOTSEC-ID プログラムの全国エリアでのモデル実施と有効性に関する効果測定を進めたが、以下の点で研究の遅れがあった。①インストラクター研修を3 日間のプログラムで実施し、コアとなる福祉関係者30人が参加したが、参加者は主に現場の福祉スタッフであり、SOTSEC-IDのコアである認知行動療法やリスクアセスメントなどの基本的な心理的アプローチに関する知識が十分ではなかった。2016年度では基礎的な理解を主とし実際のプログラム構成などは概要を研修した。このため2017年度においても追加のアドバンス研修を行い、プログラムの実施に向けて準備する。②2016年度は、インストラクターを担う人材が十分確保できた東京都多摩地区での実施を中心とした。新潟地区、東京都東部地区では2017年度に継続して人材養成および対象事例の取りまとめを進めることとした。
２．東京多摩地区でのSOTSEC-ID プログラムのモデル実施については、①30 週中の27回をSOTSEC－ＩＤのプログラムを継続して実施できたが、対象者6名中、最終プログラムまで参加したのは4名であった。2名は途中までに研修への参加が困難になるファクターがあり不参加となった。この内容も2017年度は分析対象とする。②実施した全プログラム内容の分析と効果測定を行い、日本版マニュアルの再検討と改定版作成を行ったが、データ数が多くまとめ作業は2017年度も継続することとした。
【研究２】 SOTSEC-ID およびトラブルシューター等の社会包括的人材養成プログラムの検討；2016年度は主に、東京都多摩地区、東京都東部地区、新潟県新潟市地区、合計30名であったが、ほかに、鹿児島県奄美大島地区、沖縄県沖縄市地区でも合計60名程度の人材養成ができた。ＳＯＴＳＥＣ－ＩＤの実施に向けて2017年度も継続して養成を進める。
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| 今後の研究の推進方策 |
【研究１】 SOTSEC-ID プログラムの全国エリアでのモデル実施と有効性に関する効果測定に関する今後の推進方策について；①SOTSEC-ID インストラクター研修については、2017年度は受講対象者の基礎的な経験に応じて、基礎研修3 日間（SOTSEC－ＩＤの基本、認知行動療法、リスクアセスメント等を中心にプログラム内容を設定する）、アドバンス研修（実際の対象者事例をもとにしたリスクアセスメントとプログラム構成の方法を主に設定する）3日間のプログラム研修として実施していくこととする。②2017年度は、新潟地区、鹿児島県奄美大島地区、東京都東部地区を対象に人材養成を進め、研修内容の再検討と効果測定を実施することとする。
東京多摩地区でのSOTSEC-ID プログラムの成果まとめとマニュアル化；①対象者6名中、最終プログラムまで参加したのは4名であり、途中離脱せざるを得なかった2事例の分析を行い、マニュアルへの充実を図ることとする。②全プログラム内容の分析と効果測定のよるマニュアル化作業を2017年度に継続して進める。
【研究２】 SOTSEC-ID およびトラブルシューター等の社会包括的人材養成プログラムの検討；2016年度に、東京都東部地区、新潟県新潟市地区、鹿児島県奄美大島地区、沖縄県沖縄市地区、静岡県静岡市での基礎講座の人材養成の準備ができたので、2017年度はアドバンス講座として継続して養成を進める。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
SOTSEC-IDのモデル実施地区を、2016年度は東京多摩地区とした。新潟地区などは2017年度に十分な準備を整えて実施することとしたため、次年度使用額が生じた。
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| 次年度使用額の使用計画 |
2017年度は、モデル実施地区を新潟地区、鹿児島県奄美大島地区等で行える準備が整ったので、主に旅費や謝金等を使用する計画である。
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