研究課題/領域番号 |
15K04211
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
上原 秀一 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (70515965)
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研究分担者 |
上野 正道 大東文化大学, 文学部, 准教授 (50421277)
小山 裕樹 摂南大学, 外国語学部, 講師 (60755445)
岸本 智典 作新学院大学女子短期大学部, その他部局等, 講師 (50757713)
関根 宏朗 岩手県立大学, その他部局等, 准教授 (50624384)
日暮 トモ子 有明教育芸術短期大学, その他部局等, 准教授 (70564904)
藤井 佳世 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (50454153)
間篠 剛留 大阪成蹊大学, 経営情報学部, 講師 (90756595)
渡邊 福太郎 上武大学, 商学部, 講師 (80634047)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 教育思想家像 / 国際比較 / 教育思想史 / 比較教育学 |
研究実績の概要 |
本研究は、西洋近現代の代表的な教育思想家に対する理解の在り方、すなわち教育思想家像を国際比較するものである。ロック、ルソー、ヘルバルト、デューイ、モンテッソーリ、ウィトゲンシュタイン、フロイト、ハーバーマスの計8名の広義の教育思想家を選び、その思想がアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国の計5か国の教育界において今日どのように理解されているのかを我が国と比較する。教育哲学・教育思想史の専門書における先端的な思想理解と、教員養成向けの書籍・事典類や教員採用試験の内容などにおける通俗的な思想理解とを共に調査の対象とする。この調査により、各教育思想家の思想の原型とその受容の在り方との間の異同を多角的に把握し、近代教育思想の構造の解明に資する新たな知見を得ようとする。初年度は、対象国別に研究班を編制し、▽対象思想家8名を網羅して対象5か国における通俗的な思想理解の在り方を調査、▽特定の国における特定の外国人教育思想家に対する先端的な思想理解の在り方を抽出して調査、という二側面の作業を実施した。次年度に予定している5か国の現地調査に先駆けて、研究代表者がフランスで試験的な現地調査を実施する予定であったが、2015年11月の同時多発テロの影響で中止せざるを得なかった。代わりに、研究分担者1名を中国に派遣し、中国におけるモンテッソーリ像を事例として試験的な現地調査を実施した。次年度は、この中国における現地調査の手法に改善を加えながら、5か国の現地調査を実施する予定である。また、中間的に得られた研究成果を教育哲学会、教育思想史学会、比較教育学会等において発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
対象国別研究班編制により、おおむね予定どおりの文献調査を実施することが出来たため。フランスにおける試験的な現地調査は中止せざるを得なかったが、代わりとなる現地調査を中国で行うことが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
今後2年の研究は、当初の予定どおり実施する。ただし、初年度の研究を通じて、アメリカを対象とする調査の重要性が明らかになったため、アメリカ班の研究体制を強化すべく研究分担者1名を追加する。
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次年度使用額が生じた理由 |
フランスにおける現地調査を予定していたが、2015年11月の同時多発テロの影響で中止せざるを得なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度、フランスの治安状況が改善されれば、次年度使用額を現地調査に使用する。治安状況が改善されない場合は、現地調査の対象国の変更を検討する。
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