| 研究課題/領域番号 |
15K04256
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| 研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
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研究代表者 |
谷本 直美 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 准教授 (10724198)
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| 研究分担者 |
名達 英詔 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (90510272)
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| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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| キーワード | メンタリング・プログラム / 芸術教科 / 若手教師 / 発話分析 / メタ認知 / リフレーミング / 教師の働きかけ |
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| 研究実績の概要 |
本研究では、芸術教科にとって重要な“表現意欲に満ちた学習空間”を支えている教師の発話による働きかけを中心に分析・解釈し、その結果をもとに、若手教師が指導行動の改善策を自ら見つける授業メンタリング・プログラムを開発、その実施により子どもが主体的に取り組む芸術教科の授業を目指す若手教師の力量形成を図った。
研究当初は、授業において表現活動を支えるグラウンド・ルールの検討、抽出に取り組んだが、教師の経験年数に関わりなく理解、共有できるものとして最終的に20項目の発話分析項目を抽出・整理し、その分析結果を取り入れたメンタリング・プログラムを4人のメンティに実施しつつ開発、改善を進めた。その結果、「研究目的の共有→授業・分析・感想交換Ⅰ→学習会Ⅰ→授業・分析・感想交換Ⅱ→授業・分析・感想交換Ⅲ→学習会Ⅱ→最終インタビュー」というプログラムのかたちを得た。本プログラムの有効性は主に次の3つである。
①「行動の指示・促し」の割合が高い教師主導の授業から、「状況・既習の確認」「思考の促し」「受容」等、子どもとの対話による授業に変化したこと。
②メンターから寄せられる情報や子どもへの問いかけの試行錯誤によって、メンティの子ども観が変わったこと。メンタリングを通して子どもの見方が広がり、メンティに見える姿、メンティが見とる姿の変化、子ども観のリフレーミングの促進、学習観、授業観のリフレーミングへとつながるものと考えられる。
③メンターから示される発話分析結果をメンティが自己解釈することにより、自身の指導行動を分析的にとらえるメタ認知の獲得が促進されたこと。今自分が子どもをどう受けとめ、何を問い返していくか、それらをやりとりの中で同時に並行して考えることは、メンティが自身と子どもとのやりとりを客体化してこそなしうることであり、分析結果の提示がメタ認知の獲得につながるものと考えられる。
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