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2015 年度 実施状況報告書

近代日本における在外友好・学術交流団体形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K04257
研究機関北陸学院大学

研究代表者

辻 直人  北陸学院大学, その他部局等, 教授 (70523679)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード在米日本人学生 / 日本人学生会 / YMCA
研究実績の概要

当該年度はアメリカの大学での史料調査を2度実施した。具体的には、ワシントン大学、イリノイ大学、ミネソタ大学、シカゴ大学を訪問し、在米日本人学生及び学生支援団体の史料について調査した。今回は特に、各地の日本人学生会をはじめ世界各国の出身者を対象として国際交流を推進していたCommittee on Friendly Relations Among Foreign Studentsに関する史料を多数閲覧することができた。堂団体はYMCAとも関係が深い。
ワシントン大学では、当大学で結成されていたJapanese Student Club of University of Washingtonに関する史料を検索したところ、同クラブの活動日誌などそこでしか見られない貴重な史料を閲覧できた。イリノイ大学における調査では、YMCAが正に外国籍の留学生を集めて様々な交流事業をしており、日本人も多くこの活動に関わっていたことが分かった。また中国人学生がとても多かったことも分かった。こうしたYMCAを通じての国際親善が日本人、中国人、インド人、フィリピン人、ロシア人などの交流に一役買っていたことは大きな発見だった。
ミネソタ大学では、前述のCommittee関係の史料を多数閲覧できた。また、同史料室にはJapanese Students’ Christian Association in North Americaが1922年から発行していたJapanese Students Bulletinが所蔵されていた。これは、今まで見たことのなかった史料であったので、1920年代の同団体や在米日本人学生の様子を知る上で貴重な内容を含んだ史料と出会えたことは大きな収穫だった。シカゴ大学でも、前述Committeeの初期の活動に深く関わっていた加藤勝治関連史料を閲覧することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

史料調査は予定通り2回行えた。これまでの調査も踏まえて、研究論文の公表及び研究会での報告を行えた。口頭発表にて研究会で研究の進捗状況について報告はしたものの、今年度収集した史料についてはまだ分析が十分に論文としてまとめてはいないので、これは今後の課題としたい。

今後の研究の推進方策

今後は史料調査の対象をヨーロッパに移して、今年度も2度海外での史料調査の実施を予定している。また、上記のように収集したものの十分分析活用されていない史料があるので、それらをまとめて論文として成果を公表したい。

次年度使用額が生じた理由

旅費が予想以上に多くかかったため前倒し請求をお願いしたが、2月のアメリカ調査費は前倒し分よりも少なく済んだので、次年度への繰り越し金が生じた。

次年度使用額の使用計画

次年度の2度の調査旅費に充当することとする。

研究成果

(1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文

  • [雑誌論文] 20世紀初頭における在米日本人学生ネットワーク形成の背景と意義2016

    • 著者名/発表者名
      辻 直人
    • 雑誌名

      北陸学院大学・北陸学院大学短期大学部研究紀要

      巻: 第8号 ページ: 99-110頁

    • オープンアクセスとしている / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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