研究課題/領域番号 |
15K04259
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
白井 靖敏 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (20267925)
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研究分担者 |
鷲尾 敦 高田短期大学, キャリア育成学科, 教授 (30259379)
原田 妙子 名古屋女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (40238184)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ルーブリック / 学修ポートフォリオ / サービスラーニング / 評価規準 / 評価基準 / 評価方法 |
研究実績の概要 |
本研究では、学生が実社会へ出て,直接的に役立つ能力として,社会人基礎力を身に付ける意味においても重要なサービス・ラーニング(社会貢献学習)を取り上げ、そこで獲得するジェネリックスキルズ(汎用力)を評価する評価者用ルーブリックと学生用の学修ポートフオリオを開発した。評価項目は、OECDのキー・コンピテンシー、経済産業省の社会人基礎力(3能力12要素)、文部科学省の学士力(4分野13項目)を参考に、6能力22項目とし、ルーブリックと学修ポートフオリオを試作した。高田短期大学および名古屋女子大学短期大学部において3年間の実践研究および検証の結果、汎用性の高いコモンルーブリック(5能力8項目)と、それを用いた学修ポートフォリオを完成させた。これらの項目について、研究最終年度の平成29年度と平成28年度とにおいて、学生の自己評価(相関係数0.8)、地域スタッフの評価(相関係数0.8)は相関が高く、実践的にもその効果が実証できた。しかし、教員の評価での相関は高くないため、教員の持つ従来からの評価基準なとから詳細な検討が必要となった。 コモンルーブリック(5能力8項目)は次の通りである。(1)文化技術等を相互作用的に活用する能力(分かりやすく説明する力、相手に応じた話ができる会話力、傾聴する能力・話を聞こうとする姿勢)、(2)人間関係形成調整能力(他人と一緒に協力して活動ができる力、他人といい関係を作る力)、(3)自律的に行動する能力(活動全体の意義や自分の役割を理解し活動できる力)、(4)前に踏み出す力(自ら進んで人に問いかけたり,聞いたりする力)、(5)チームで働く力(規律などを遵守する力・約束ごとなどを守るなど)また、大学教員による評価に加え、学生の活動に関わる地域スタッフによる負担の少ない評価方法も検証できた。
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