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2015 年度 実施状況報告書

教師の専門性の向上に資するリフレクションを用いた教師教育モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K04264
研究機関大阪樟蔭女子大学

研究代表者

村井 尚子  大阪樟蔭女子大学, 児童学部, 教授 (90411454)

研究分担者 濱谷 佳奈  大阪樟蔭女子大学, 児童学部, 講師 (60613073)
小野寺 香  大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 講師 (60708353)
坂田 哲人  青山学院大学, 情報メディアセンター, 助教 (70571884)
山本 一成  大阪樟蔭女子大学, 児童学部, 講師 (70737238)
中山 美佐  大阪樟蔭女子大学, 児童学部, 講師 (90738486)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードリフレクション / 教師教育 / リアリスティック・アプローチ
研究実績の概要

1年目にあたる2015年度は、4月25日、6月2日、8月2日、12月19日、1月26日に大阪樟蔭女子大学において科研メンバーの研究会を実施した。これらの研究会および頻回の打ち合わせの結果を受けて、大阪樟蔭女子大学においてリアリスティック・アプローチの観点に基づく授業実践(幼稚園実習(事前事後指導)・教職実践演習・保育指導法(環境)など)を実施した。さらに、大阪樟蔭女子大学附属幼稚園の初任から中堅までの教員対象の研修会を5月23日、7月25日に実施するとともに、学生時代にリアリスティック・アプローチにおける授業を受講した卒業生が現職段階でその効果をどのように実感しているかを調査した。また、沖縄県のゆうわ保育園、神奈川県のきらり保育園の園内研修への参加、卒業生に向けての現職研修(10月24日および11月29日)を行った。11月には3名がオランダのユトレヒトにおいてKorthagen博士からリアリスティック・アプローチの研修を受講した。
これらの実績を受けて、大阪樟蔭女子大学の学内において7月30日にFD研修会を、2月10日に学内研究報告会を実施し多数の参加者を得た。また、日本教師教育学会第25回大会でのラウンドテーブル、自由研究発表を行った。研究論文としては、大阪樟蔭女子大学研究紀要(計2本)、青山スタンダード論集において研究成果を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大阪樟蔭女子大学での授業実践に加え、国内の保育園、幼稚園の研修などにも参加してリアリスティック・アプローチに基づく現職研修を行うことができた。この点において当初の計画よりさらに進んでいると捉えることが可能である。また、オランダユトレヒトで行われた研修に研究代表者および分担者2名が参加し、研鑽を積むことができた他、授業実践の成果とその原理的検討に関して代表者および分担者が共同で口頭発表、論文の執筆を行い、国内外に向けて発信することができた。ただし、プログラムの効果の検証は次年度以降に回すことになったため、(1)当初の計画以上に進展しているとはしなかった。

今後の研究の推進方策

今後は、大阪樟蔭女子大学において引き続き研究分担者がそれぞれリアリスティック・アプローチを取り入れた授業を行う他、研究代表者が移籍した京都女子大学、分担者の坂田が移籍した帝京大学などにおいても授業実践を行っていく。また、授業実践の効果を質的、量的な手法を用いて検証するための計画を練り、エビデンスを明らかにしていく予定である。現職研修に関しても引き続き実施し、初任および中堅の教師および保育者の専門性の向上に資するプログラムを開発していく。

次年度使用額が生じた理由

諸事情により、国際学会への出張費用に充てることができなかったため、および予定していたより図書の購入費用が少なかったため。

次年度使用額の使用計画

研究分担者の坂田が2016年8月にヨーロッパ教師教育学会に出張する際の費用に充てる。また、リアリスティック・アプローチ関連の書籍・論文を追加購入する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 教員養成課程におけるリアリスティック・アプローチを導入した授業実践2016

    • 著者名/発表者名
      山本一成・中山美佐・濱谷佳奈・小野寺香・村井尚子・坂田哲人
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学紀要

      巻: 6 ページ: 187-198

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 教員養成課程におけるリアリスティック・アプローチ導入の理念と意義2016

    • 著者名/発表者名
      小野寺香・村井尚子・中山美佐・濱谷佳奈・山本一成・坂田哲人
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学紀要

      巻: 6 ページ: 81-89

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 受講生の授業後振り返りの内容から見た学習過程に関する一考察2016

    • 著者名/発表者名
      坂田哲人・大足恭平・丸山広
    • 雑誌名

      青山スタンダード論集

      巻: 11 ページ: 299-316

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] リアリスティックアプローチによる教師教育の実践 -大阪樟蔭女子大学の事例を中心として-2015

    • 著者名/発表者名
      村井尚子・濱谷佳奈・中山美佐・山本一成・小野寺香・坂田哲人
    • 学会等名
      日本教師教育学会第25回研究大会
    • 発表場所
      信州大学教育学部
    • 年月日
      2015-09-19 – 2015-09-20
  • [学会発表] 現職段階を見据えた教師教育実践のあり方にかんする一考察:教職実践演習における実践例から2015

    • 著者名/発表者名
      村井尚子・坂田哲人
    • 学会等名
      日本教師教育学会第25回研究大会
    • 発表場所
      信州大学教育学部
    • 年月日
      2015-09-19 – 2015-09-20

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公開日: 2017-01-06  

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