研究実績の概要 |
研究実績は①学生の演劇上演②講演会③国際シンポジウム開催である。 ①二人の演出家(小原延之氏、棚瀬美幸氏)にゼミ生3年生と2回生をそれぞれ担当してもらい、前期15回の授業時間で演劇作品を作った。「演劇ワークショップで身体を動かす→戯曲を書く→声を出す→試演会としてリーディング講演を行う→反省会→戯曲の再構成→舞台上演」のスケジュールで、7月に学内の小ホールで発表会を開き、「居場所」をテーマに、2回生2作品、3回生1作品が披露された。地域の方にも解放され、約150名の観客を集めた。 ②山崎理恵子氏「中国、台湾、香港における演劇教育の状況」を開催した。氏は1990年代に中央戯劇学院初の俳優学科本科に日本人としてはじめて留学し、その後香港と台湾で劇団を立ち上げた経験をもつ。俳優科のカリキュラムや卒業発表会の事情など、一般の学生が舞台人として成長するシステムを紹介。現代においても検閲制度が学生の作品作りにも影響していることを教えていただいた。 ③「大学生における演劇教育の効果とファシリテーターの役割――日本・中国・台湾比較」国際シンポジウムを開催した。第1部「大学生における演劇教育の効果」成果発表会では、2,3,4年生がこれまでの「演劇教育から学んだこと」というタイトルでプレゼンテーショーンを行った。また小原、棚瀬両氏が「大学の演劇授業におけるファシリテーターの役割」のテーマで報告を行った。第2部「日本・中国・台湾における教育演劇事情をめぐって」では桂迎(中国・浙江伝媒大学教授)「中日教育演劇ワークショップの比較と考察」、Lin Meijun(台湾)・台南大学教授)「21世紀における演劇教育の一及び台湾演劇教育の発展について」を公演後に、シンポジウムを行った。第3部では2回生が「アタシノアカシ①-新年明石伝説物語」をマナビーホールで上演し、地域の方にも開放されて約50名の観客を集めた。
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