• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

自治体再編下のコミュニティ施設と地域自治組織の関連構造に関する日韓比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K04282
研究機関千葉大学

研究代表者

長澤 成次  千葉大学, 教育学部, 名誉教授 (50172523)

研究分担者 浅野 かおる  福島大学, 行政政策学類, 教授 (10282253)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード住民自治センター / 幸福学習センター / マウルと人 / 平生教育士 / 革新邑面洞 / 平生教育振興院 / 住民自治委員
研究実績の概要

平成29 年度は、住民の学習を通じて自治を育む地域コミュニティ施設の課題を明らかにするため、引き続き韓国の住民自治センターと平生学習・幸福学習センターとの関係を探ることを調査課題に設定した。具体的には光明市と、住民自治学習センターと名称変更して各センターに平生教育士を配置している利川市を調査対象とした。6 月に光明市平生学習院・光明市5 洞住民自治センター・光明市チョルサン3 洞住民自治センターを訪問。光明市平生学習院では住民自治アカデミー(住民自治委員等を対象に「マウルと人」がコーディネートしている)を見学した。さらに、利川市チャンジョン洞行政福祉センターにて、ジュンリ洞住民自治委員会委員長・チャンジョン洞平生教育士・利川市役所平生教育課に対する聴き取り調査を通して、住民の学習と地域づくりにおいて住民自治センタ―が果たしている積極的な役割を確認すると共に、平生教育士をめぐる諸課題等も見えてきた。
本科研では、全国の住民自治センター関係者が集う全国住民自治博覧会を継続して視察をしているが、10月に麗水市で開催された第16回全国住民自治博覧会では「地方財政分権政策討論会」や「変化する住民自治と革新邑面洞」など韓国政府レベルの政策的課題がテーマとされていた。平成30年2月の国家平生教育振興院・ソウル市恩平区平生学習館・ソウル特別市平生教育振興院に対する調査では、パククネ政権からムンジェイン政権に変わったこともあって、より住民に身近な邑面洞レベルの幸福学習センター事業が終了し、一方でソウル特別市平生教育振興院の事業である「ソウル型洞単位の平生学習センター トンネペウムト(町内の学ぶ場)」事業が2017年度から実施されるなど、韓国における平生学習の地域化傾向が各地で多様に展開されつつあることを確認できたことは成果である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 社会教育行政をめぐる課題ー文部科学省生涯学習政策局・社会教育課「廃止」を問う2018

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 雑誌名

      月刊社会教育

      巻: 62 ページ: 4,11

  • [雑誌論文] 「新憲法の精神を日常生活に具現するための恒久的施設」としての公民館2017

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 雑誌名

      月刊社会教育

      巻: 61 ページ: 46、51

  • [雑誌論文] 公民館への指定管理者制度導入における問題点と課題2017

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 雑誌名

      日本公民館学会年報

      巻: 14 ページ: 58、68

    • 査読あり
  • [学会発表] 韓国住民自治センターをめぐる動向と住民の学習(その3)2017

    • 著者名/発表者名
      長澤成次 浅野かおる
    • 学会等名
      日本社会教育学会
  • [学会発表] 学びを通して平和・自治・民主主義を地域に生み出す市民大学ー千葉県佐倉市民カレッジの事例を通して2017

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 学会等名
      韓国・2017 オサン グローバル平生学習フォーラム
    • 招待講演
  • [学会発表] アジアにおける生涯学習の動向ー日本の社会教育政策を中心に2017

    • 著者名/発表者名
      長澤成次
    • 学会等名
      韓国・慶尚北道平生教育振興院国際会議
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi