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2017 年度 実績報告書

「9単位社会教育主事」養成に果たす社会教育主事講習の意義と今後の課題に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K04287
研究機関金沢大学

研究代表者

浅野 秀重  金沢大学, 地域連携推進センター, 教授 (90334789)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード9単位社会教育主事 / 社会教育主事講習 / 社会教育職員に期待される基礎力 / 社会教育職員養成
研究実績の概要

1 この研究は、社会教育職員養成における重要な機会の一つである「社会教育主事講習」を受講した社会教育主事有資格者(筆者は「9単位社会教育主事」とする。)たる社会教育職員を対象に、受講動機、講習中の学びの成果、講習で培われることが期待される基礎力、講習後の異動等を経ての「講習観」などを把握し,社会教育主事講習の在り方等への示唆を得ることを目的にしている。
2 調査及び研究の主な結果、第1に講習の受講は「仕事上の上司や同僚に勧められて」「社会教育・生涯学習についての理論をしっかり学びたいと思ったから」であること、第2に講習で学ぶことができたことは「社会教育・生涯学習の理念や法制度,学校・家庭・地域の連携の意義,学習プログラムの企画・立案に関する知識や技能について」であること、第3に社会教育職員に求められる基礎力は「地域課題を発発・分析する力、学びの場や機会を企画する力、地域住民とコミュニケートする力、住民の学びを支援する力、地域住民を事業や活動に巻き込む力」であること、第4に、講習修了者は社会教育を「地域住民のつながりづくりに寄与している仕事、地域づくり・まちづくり・地域活性化に寄与している仕事、地域住民の学習意識の向上に貢献している仕事」として捉えていることであった。
3 このように、社会教育主事講習における社会教育・生涯学習の理論、事業の企画立案に係る演習,現代的学習課題についての学習は、社会教育職員のその後の職務に大きな示唆を与える機会となっている。
4 2020(平成30)年から、社会教育主事講習を含む社会教育職員養成の制度改革(修得単位数、科目名及び講義内容等の見直し)が行われる。今後とも、養成制度のあり方、職員としての資質向上、力量形成のためのフォローアップ等の現職研修のあり方などに関する研究は取り組まれなければならない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 社会教育主事講習受講者の学びの成果に関する考察2017

    • 著者名/発表者名
      浅野秀重
    • 学会等名
      中部教育学会 第66回 大会 自由研究発表
  • [学会発表] 社会教育主事講習受講者の学びの成果と今後の社会教育2017

    • 著者名/発表者名
      浅野秀重
    • 学会等名
      第57回社会教育研究全国集会(神奈川集会)第17分科会
  • [学会発表] 社会教育主事講習に対する「9単位社会教育主事」の意識に関する考察(その2)2017

    • 著者名/発表者名
      浅野秀重
    • 学会等名
      日本社会教育学会 第64回 研究大会 自由研究発表
  • [学会発表] これからの社会教育職員に期待されるもの-国の社会教育職員養成のあり方の見直しと社会教育士-2017

    • 著者名/発表者名
      浅野秀重
    • 学会等名
      社会教育主事等フォローアップ研修
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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