研究課題/領域番号 |
15K04288
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
藤井 基貴 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80512532)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 研究公正 / 研究倫理 / モラル / 研究不正 / 研究倫理教育 |
研究成果の概要 |
世界各国では政府機関、学術団体、研究費配分機関、研究機関が中心となり、それぞれの国情に即した「研究公正システム」の構築が進められてきた。本研究の目的は、法的な調査権限を持つ「研究公正局」を設置して集権的システムを構築した米国とは異なり、研究者および研究機関の自律性及びセルフ・コントロールを基盤にすえるドイツ型「研究公正システム」に注目し、そのガバナンス思想および制度設計を実証的に分析することで、ドイツの到達点と課題を明らかし、日本の「研究公正システム」が抱える諸課題(制度理念、連携体制、教育プログラム開発等)について参照となる学術的知見及び国際的な比較視座を提示することにある。
|
自由記述の分野 |
教育学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究公正システムの構築は科学技術・学術活動の要をなす。しかしながら、日本においては研究倫理や研究不正を対象とした実証研究も著しく遅れており、欧州圏のシステムに関する最新情報の収集や分析も不足した状況にあった。本研究の学術的意義は、制度改革を推進してきたドイツの取組に焦点をあて、そのシステムの特徴、機能、課題を明らかにすることによって、研究公正システムの国際比較研究に資する指標を抽出することにある。また、本研究の社会的意義は研究成果をもとにして、教材及び倫理教育プログラムの開発・試行を遂行し、日本型研究公正システムの構築に貢献を果たすことにある。
|