目まぐるしく変化する社会において「今育成すべき能力は何だろうか」、そして「その能力を学校教育でどのように育成するのだろうか」、この課題に各国はそれぞれのやり方で取り組んでいる。欧米では、これから育成すべき能力として汎用的能力であるコンピテンシーが取り上げられている。 イタリアでは欧州の枠組みを取り入れ、各学校に自律性を求めた教育政策によってコンピテンシー・ベースの教育を進めている。その中で教師には、生徒の成長とカリキュラムの対応を精査する力量が求められている。国際化の進む社会の中で、よりグローバル社会を重要視しシチズンシップ教育を実践していこうとする教員たちの取組みに支えられているのである。
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