次年度使用額が生じた理由 |
主要な理由は、人件費・謝金の未使用である。人件費として、主に観察の録画データの文字化を計上していたが、これを最終年度に繰り越した。観察場面において、子どもの行動及び発話を丁寧に文字化するためには、予定よりも大幅に時間を要する。そのため、全データを網羅的に文字化するのではなく、分析枠を明確にし、場面を焦点づけた文字化が必要と判断した。さらに分析枠を明確にするためには、3~5歳児の結果を踏まえ、4カ年の全体像を見据えながら決定していくことが必要と判断した。そのため、平成29年度の分析は、筆者による活動のインデックス作成、活動概要のまとめ、分析枠の作成にとどめ、平成30年度に、録画データの文字化を一括して依頼することとした。 平成30年度は、1,170,000円の予算を使用する予定である。(a)縦断研究にかかわって、下記の通り600,000円を予定している。物品費(インクトナー・書籍等)300,000円、データ文字化のための人件費300,000円。(b)横断研究では、視察調査のための旅費が主である。合計420,000円。内訳は、デンマークへの渡航費用が350,000円、国内2箇所の視察調査に70,000円。その他、旅費として、学会参加等のための交通費150,000円、学会等への参加費30,000円の使用を計画している。
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